六種の薫物(むくさのたきもの)

源氏物語が書かれた平安時代(794年~1185年)を代表する香りです。現在に伝わる「日本の香り」として、おそらく最も古い記録が残っています。

薫物」とは、香を焚き、その煙や香りを衣服や髪、部屋などに染み込ませることをいう。また、海外から輸入した粉末状の香原料を蜂蜜や梅肉と一緒に練り合わせた「練り香」そのものを指す。

奈良時代末期から平安時代にかけて、上流社会で部屋の消臭に実用化され、「空だき物」として親しまれるようになった。

平安貴族にとって、基本レシピをもとに香材を微調整し、オリジナルの香りを作り出すことは、教養と富と感性の表現であった。その中で、後世に残る代表的な作品を「六種の薫物」と呼ぶ。

六種の香りとは、「梅花」「花陽」「地久」「菊花」「洛陽」「黒畝」の6つの香りのことで、「梅花」「花陽」「地久」「菊花」「洛陽」「黒畝」は「六種の香り」と呼ばれている。源氏物語』では、梅の花、菊の花、菊の葉、菊の葉の4種類の香りが登場します。

鎌倉時代末に書かれた、香道の由来や香の趣を説いた『御香心薫物方』には、これらの香りが四季に例えられている。

この6種類の香りのレシピは、平安時代後期の『薫習流書』や室町時代初期の『椋鳥の種』などの香道伝書に見ることができる。

レシピ通りに作っても、香材の産地や入手時期、調合時の微妙な調整や手順によって香りが異なる。

これは、天然素材を扱っていた時代に作られたお香ならではの特徴である。毎年、同じ生産者が同じ畑から収穫する野菜も、気候や水、土の状態によって、安定した味を出すのは難しい。料理と同じように、作り手の感性と想像力が問われるのが、お香の調合における奥深さであり、深さなのです。

#六種の薫物 #お香  

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