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記事: 源氏物語と荷葉

源氏物語と荷葉

源氏物語と荷葉

いかがお過ごしですか?

以前、平安時代を代表する香り「六種の薫物」について学びました。

今回は、そのうちの一つ「荷葉」についての豆知識。
荷葉は源氏物語の32帖「梅枝」(うめがえ)と38帖「鈴虫」(すずむし)に登場します。

 「梅枝」に関しては源氏物語と梅花でも記載しましたが、光源氏のたった1人の娘である明石の姫君の皇太子との結婚の準備に際し、姫君に持参させる薫物の調合を4名の源氏の女君たちに依頼し、花散里は荷葉を調合しました。

「鈴虫」では、光源氏が未練を残す女三宮のために仏像の開眼供養を催す日の時期を表現するのに「荷葉」が登場します。荷葉は「蓮の花」を指し、この帖が夏だったことがわかります。

薫物は香りを衣服や髪、部屋などに染み込ませるルームフレグランスやファブリックケアと記載しましたが、平安の時代には最上のものを仏に捧げるのが常識で、この場面では「荷葉」は仏前のお香として焚かれています。

今の時代でも多くの方は「蓮の花」といえば仏様を連想します。 極楽には蓮の花が咲いていると説かれてますし、仏様の像は蓮の台に立っておられます。蓮の花をモチーフにしているのは、仏教において、特に平安密教では特別な意味を持ったのだと思います。

荷葉は蓮の花をイメージした初夏の香りで、実際の蓮の花の香りではありません。清涼感を感じさせる薫物です。

KAYO | 荷葉 の香りを聞いて、源氏物語の夏の夜を思い浮かべてみませんか? 

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