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記事: 淡路島とお香の物語

淡路島とお香の物語

「お香って、なんだか難しそうで、自分にはちょっと…」
そう思っていませんか?実は、お香の世界は奥深く、多岐にわたる一方で、初心者の方でも気軽に楽しめる魅力的なものです。

特に、近年注目を集めている淡路島は、豊かな自然と歴史が育んだ香りの文化が息づく場所。
今回は、そんな淡路島と深く結びついたお香の世界を、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
淡路島の香りの魅力を余すことなくお伝えしていきますので、ぜひ最後まで読んで、あなたにとって特別な香りと出会っていただけたら嬉しいです。

淡路島と香りの深い歴史


595 年、淡路島。ひと抱えもあるほどの流木が漂着。
島民がその木に火をつけると素晴らしい香りが漂い、辺り一面に広がったとのことです。 (日本書紀巻 22)

この流木が沈水香木、つまり、お香の原料で一番貴重とされる沈香です。
アロマの世界や香水の世界ではアガーウッドとかウードと表現されます。

この流木は日本で最初に香木が伝来したと伝わる枯木神社のご神体として、現在も地域の方に大切に祀られています。
淡路島の西海岸、枯木神社から南に進むと、お香ストリートなるものがあります。

このエリアに入った途端、窓を閉め切った車で通り過ぎたとしても車内にはお香のほのかな匂いが立ち込めます。
このエピソードから淡路島が古くから日本の香りの文化と深い関わりを持ってきた島ということができます。
その長い歴史は豊かな自然と密接に繋がっています。

枯木神社

淡路島の歴史と香りの文化

淡路島は、日本神話にも登場するほど歴史の古い島。
古事記や日本書紀にもその名が記されており、神々が降り立った聖地として崇められてきました。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)が天沼矛(あめのぬぼこ)で下界をかき回し、日本で最初に生まれた特別な島、つまり、国生みの島、豊かな自然に恵まれた島が淡路島です。

先の日本書紀巻 第22巻でのエピソードが日本のお香の始まりとなります。
なお、この香木を発見し、素晴らしい香りを体験した島民は、この香木を聖徳太子に献上したと言われています。
その際、聖徳太子は沈水香木であると、すでに知っていたと伝わっています。

諸説あるとは思いますが、淡路島とお香について検索すると、淡路島では古くからお香が親しまれ、島で育った植物を原料として作られてきました、と表示されますが、そのような記実をお香業界でも耳にしたこともありません。
淡路島とお香の関係が再び現れるのは、戦後のことと聞いています。

淡路島の海と流木

なぜ淡路島で香りの文化が発展したのか?

現在では日本で流通するお香の約70%は淡路島で生産されています。
淡路島でお香が発展した理由としては、大きく分けて以下の3つのポイントが考えられます。

1. 気候: 乾燥して風通しが良く、お香作りに適した気候

  • 乾燥した気候

    淡路島は、年間を通して比較的乾燥しており、お香の原料を乾燥させるのに適した気候です。
    お香作りには、原料を乾燥させる工程が非常に重要で、淡路島の気候はこの工程を効率的に行う上で有利に働きます。

  • 風通しの良い環境

    淡路島は、海に囲まれた島であり、風通しの良い環境です。
    乾燥させるだけでなく、原料に均一に風を当てることで、より良い品質のお香を作ることができます。
    特に瀬戸内海から流れてくる風が適しているとのことで、多くのお香生産者は淡路島の西海岸に工房を置いています。

風通しの良い環境

2. 歴史: 堺からの技術伝承、家内工業の発展

  • 堺からの技術伝承

    お線香の技術が中国から渡った江戸時代、大阪の堺がお香の産地として知られていました。
    堺は貿易港として栄え、中国からの香木が輸入されていたため、お香づくりの技術が発達していました。
    そこから戦後、お香づくりの技術が淡路島に伝わりました。

  • 家内工業の発展

    淡路島では、漁業が盛んでしたが、冬場は漁に出られない期間がありました。
    このため、家内工業としてお香作りが発展し、多くの職人たちが誕生しました。

淡路島のお香生産

3. 経済: 地域経済の活性化に貢献

  • 地域経済の活性化

    お香作りは、淡路島の地域経済を活性化させる上で重要な役割を果たしました。
    多くの雇用を生み出し、地域産業として発展しました。

これらの要因が複合的に作用し、淡路島はお香の産地として発展し、現在では日本一の生産量を誇っています。
Bridge and Blendのコーン型のお香も淡路島で熟練の香司によって、一つひとつ丁寧に作られています。

淡路島とBridge and Blend


お香プロデューサーの私がお香に出会ったのは、2015年、旅たった母を弔うために実家でお経を読んでくれる和尚さんが、毎回異なる匂いのお香を焚かれていて、お尋ねしたところ、季節やお心によってMYお香をかえているとのことでした。
そこで、自分もお香を作ってみようと、当時暮らしていたシンガポールから日本のワークショップへ参加しました。
もともと香りの世界には長くおりましたし、香りの理屈は理解していましたが、自分の鼻と手を使ってお香を作る作業はとても楽しく、自分でもお香作り体験ワークショップを開始しました。
それと同時にお香について勉強を始め、淡路島とお香の物語(ストーリー)について知りました。

まだ、Bridge and Blendがお香ブランドとして誕生する前の話です。
2017年夏に海外から日本に拠点を移し、その2年後に淡路島を訪れる機会に恵まれました。
まずは、記録上日本に最初に漂着した沈香がご神体として奉納されているとされる枯木神社にお参りし、お香ストリートを歩き、幾つかのお香製造業者さんを回りました。

それから一年後、お香ブランドを始める準備にて、お声掛けした香原料のサプライヤーさんに淡路島の香司さんをご紹介いただき、100%天然、ハンドメイド、サステナブルに拘ったお香の制作が叶いました。

まとめ|淡路島産のお香で豊かな時間を過ごそう


今回は、淡路島と深く結びついたお香の世界についてご紹介しました。
淡路島の豊かな自然と歴史が育んだお香は、心身に癒しを与え、豊かな時間を演出してくれるものです。

この記事を参考に、色々な種類のお香を試して、あなたにとって最高の香りを探してみてください。
そして、淡路島の香りを通じて、心豊かな日々を送っていただけたら幸いです。

特に、近年トレンドのお香は精油などを使用して、伝統的なお香とはかけ離れているため、本来の日本の香りに目覚め、伝統的なお香を味わってみたいという方は、ぜひBridge and Blendの商品を試してみてください。
世界中から日本に渡った厳選された香原料を使い、淡路島で伝統的な製法で作られたお香で心を整える時間は、きっとあなたを癒やしてくれるでしょう。

Have a Scentful Day!

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